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定理Ethics I.P16 / 17

実体はその変様に先立つ

形式的命題

実体はその本性上、その変様に先立つ。様態は実体のうちに存在し実体によって考えられる(定義5)のに対し、実体はそれ自身のうちに存在しそれ自身によって考えられる(定義3)のだから、実体は存在論的にも概念的にも様態に先立たなければならない。

平易な言葉で

これは議論の最初の本格的な一歩であり、定義からほぼ直接に導かれます。様態が実体を必要とするのは、波が水を必要とするのと同じです。変様されるものなしに変様を持つことはできません。一方、実体はどんな特定の様態がなくても存在できます。ここでの先行性は時間的なものではなく、依存性の問題です。

なぜこれが導かれるか

様態の定義gs-03)により、様態は他のもの、すなわち実体のうちに存在し、それによって考えられる。実体の定義gs-01)により、実体はそれ自身のうちにありそれ自身によって考えられる。したがって実体は論理的にも存在論的にも先行する。様態は実体に依存するが、実体は様態に依存しない。

実体は存在と理解の秩序において先行する。様態は実体に依存するが、逆は成り立たない。

関連概念

実体がすべての様態に先立つなら、実体は様態なしで存在しうるということでしょうか?